59FIFTY という名前は、カタログの商品番号だった

1954年に決まった形が、いまも同じまま作られています。名前の由来はカタログ番号5950。後ろに芯を入れたのは、ロゴを立たせるためでした。

先に3行でまとめます。

名前     カタログの商品番号「5950」がそのまま名前になった
         9FORTY も 39THIRTY も同じ。モデル名は機能を説明していない

形       1954年にハロルド・コッチが設計。いまもほぼ同じまま
         後ろに芯を入れると前が立つ。ロゴを見せるための作り

MLB      全球団への独占供給は1993年から
         後ろのバッターマンのロゴが、試合用の本物である印になった

1954年に形が決まった

いま売られている59FIFTYの形は、1954年に決まったものです。 設計したのはニューエラのハロルド・コッチ。

このとき決まったのが、次の作りです。

パネル 6枚
通気口 各パネルに穴
頭頂部 ボタン
つば 大きめ。8本のステッチ

70年以上、ほとんど同じ形のまま作られています。

名前は商品番号

「59FIFTY」という名前に意味はありません。カタログに載っていた商品番号「5950」がそのまま名前になりました。

9FORTY・9FIFTY・39THIRTY といった名前も同じ並びです。モデル名は、機能を説明していません。 サイズや形の違いを名前から読み取ろうとしても無駄なのは、そのためです。

後ろに芯を入れた理由

ハロルド・コッチは、後ろのパネルに硬い芯材を入れました。

後ろが硬いと、生地が前に押し出されます。すると前のパネルが立って、チームのロゴがまっすぐ正面を向きます。

後ろが柔らかい   前が倒れる。ロゴが折れて読めない
後ろが硬い       前が立つ。ロゴがそのまま見える

この形は、ロゴを見せるために作られています。 選手のかぶり心地のためではありません。テレビに映ったときにチームが分かることが、最初から目的でした。

MLBが全チーム同じ帽子になったのは1993年

ニューエラが最初に野球チームの帽子を作ったのは1934年です。それから約60年かけて、1993年にMLB全球団のオンフィールドキャップを独占して供給する権利を取りました。

このとき決まったのが、後ろに付くバッターマンのロゴです。打者のシルエットを白抜きにしたMLBの公式マークで、「これは試合用の本物です」という印として、すべてのオンフィールドキャップの後ろに入るようになりました。

中古やフリマで買うときに、まずここを見ます。 詳しくはMLBの選手が試合で被っているモデルにまとめています。

参照: 59FIFTY Day History(New Era Cap) / 59Fifty(Wikipedia) / Baseball cap history and timeline(MLB.com)