MLBのキャップのつばの裏は、緑からグレーへ、そして黒へと2回変わっています。最後の変更には、まぶしさを抑えるという理由がありました。
先に3行でまとめます。
緑 昔からの標準。1970年代前半から減りはじめる
最後まで緑を残していたのはヤンキース
グレー 1994年、ニューエラが全球団をグレーに統一
黒 2007年から。黒が一番まぶしさを抑えられると分かったため
同じ時期に、素材がウールからポリエステルに替わっている
キャップのつばの裏の色は、時代で決まっています。
| 色 | いつ |
|---|---|
| 緑 | 昔からの標準。1970年代前半から減りはじめる |
| グレー | 1994年、全球団がグレーに統一される |
| 黒 | 2007年から現在 |
古着屋で年代を見分けるとき、まずここを見ます。 ロゴやタグより分かりやすい場所です。
もともとは緑が当たり前でした。1970年代前半から、グレーに替える球団が少しずつ出てきます。
1990年代の初めには、緑を使っている球団は数えるほどになっていました。最後まで緑を残していたのがヤンキースです。 1994年に、ニューエラが全球団をグレーに統一しました。
2007年に、グレーから黒に替わりました。 理由がはっきりしています。
黒が一番、目に入る日光を抑えられると分かったためです。 つばの裏は、下から反射してくる光が当たる場所です。明るい色だとその光が目に返ってきます。
同じ時期に、キャップの素材がウールからポリエステルに替わっています。素材の切り替えと色の切り替えが、同じタイミングで起きました。
ウール + グレーの裏 2006年まで
ポリエステル + 黒の裏 2007年から
黒に替わったあとも、緑の裏は復刻モデルで戻ってきます。 古い年代を再現するときに、緑にすると一目で「昔のもの」と分かるためです。
つばの裏は、かぶっている本人からは見えません。見えないところの色が年代を決めているというのが、この部分の面白いところです。
参照: Baseball cap history and timeline(MLB.com) / They Brought Back the Green Underbrim(Fresh Halo) / The Chronology of New Era Cap Tags(Ball Cap Blog)